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サクランボの盗難を防げ・果樹盗難抑止システム運用開始(H30.5.24)

 

JA南アルプス市は5月24日、人感センサーなどを備えた「果樹盗難抑止システム」をサクランボの果樹園への設置運用を開始しました。

このシステムは不審者が果樹園へ侵入すると赤外線センサーで360度を感知し、サイレンや赤色灯で警告、同時に園主へメールが届く仕組み。JAの依頼で富士通などが3年前から開発に取り組み、JAが管轄する南アルプス市内全域で導入、一定のエリアでの盗難被害対策は全国初の試みとなります。

本格導入となったこの日、同市今諏訪地区塚原一彦さん(70)のサクランボ園では、同JA職員と富士通関係者など5名がセンサーを運びこみ園の中心部に設置しました。

塚原さんの園では毎年のように盗難被害にあっているといい「1年かけて育てたサクランボをいよいよ収穫という時に盗られるのは残念でならない。センサーを地域一帯に置くことで、盗もうという気持ちの抑止力になってほしい」と期待を込めました。

センサーは移動や設置が容易なため、JAでは希望する農家に月額1万5千円(税込)のリース契約で貸し出しを行っていて、農家は収穫期間のみ同システムを利用することが出来ます。JAでは25日までの2日間で予約の入っている22台のセンサーを設置する予定で、今後も収穫期を迎えた果樹園に随時設置して行きます。

JA管内ではサクランボの盗難が問題になっており、南アルプス警察署によると、昨季は管内で2件の被害を確認。ただし農繁期のため被害届を提出しない農家も多く、当JA営農指導部によると、毎年60件ほどの被害があるとみています。

このほかスモモの「貴陽」、ブドウの「シャインマスカット」などでも被害があるといい、高級果樹の栽培が盛んな同市で同システムが盗難の抑止力となるよう期待がかかります。

当JA小池通義組合長は「盗難防止システムの導入により、農家が丹精込めて育てたサクランボの盗難を防ぎたい。」と意気込みました。

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