新着情報

ニホンジカの農作物被害受け 市、猟友会が対策(25.12.15)

釜無川河川敷で「くくりわな」を設置する猟友会メンバー

 

南アルプス市を流れる釜無川周辺で今年、ニホンジカにスイートコーンや稲、果樹苗等が食べられる農作物被害が発生しています。

川の中州には40~50頭のニホンジカの群れが生息しているとみられ、組合員から被害の相談を受けたJA南アルプス市が南アルプス市に報告、市は地元猟友会に協力を要請し対策に乗り出しました。

猟友会は12月15日、河川敷に設置したシカ用の「くくりわな」の見回りに訪れました。

「わな」はシカが踏み板を踏むと足にワイヤーが巻き付き動けなくなる仕組みで、餌をまいてニホンジカをおびきよせ、数日かけて「わな」にかけます。

この日は「わな」にかかった個体はいなかったが、自然の餌が少なくなる今月から約30カ所に「わな」を設置し、既に捕獲された個体もいるということです。

山梨県が実施する「野生鳥獣による農作物被害状況調査」によると、令和6年度に野生鳥獣の被害を受けた農作物の面積は110ha、被害額は1億2900万円に上ります。

シカの被害額はイノシシ、サルに次ぐ3番目で約3000万円となっています。

ニホンジカに畑の野菜を食べられる被害に遭った60代の男性は「一生懸命育てたものを食べられると、野生の生きものだから仕方がないとはいえ、やはり辛い」と話します。

同JA営農経済部手塚次長は「山から川を下って河川敷や中州に住み着き、周辺の畑に頻繁に出没しているようだ。地元猟友会の協力を得て、農作物被害を食い止めたい」と話しました。

PAGE TOP