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農業生産法人「株式会社あぐりファームJA南アルプス市」を設立しました(24.6.3)

事務所看板を設置するJA中澤豊一組合長(右)と同社名取専務

 

JA南アルプス市は6月3日、南アルプス市藤田地区に当JAで初の子会社となる農業生産法人「株式会社あぐりファームJA南アルプス市」を設立し、設立式典を開きました。

当JAが50%以上出資し、農産物の生産や耕作放棄地の解消等に取り組みます。

南アルプス市内では農家の高齢化や担い手不足により、主要農産物の果実の生産量は10年前から36%減少しています。

また南アルプス市農業委員会の調査では、令和3年から令和5年の3年間で管内の遊休農地が38ha増加したとしており、今後も増加することが予想されます。

こうした問題の解決を図るため、当JAは3年前から設立準備を進めて来ました。

「株式会社あぐりファームJA南アルプス市」は特産品であるブドウや桃等農産物の「生産と販売」、耕作放棄地を管理し改植等で農園として再生する「農地の維持管理」、公的な補助事業を活用して後継者不足の解消に取り組む「担い手育成」の3つを柱に、3年後の黒字化を目指します。

また、当JAがこれまで行ってきた田植えや抜根等農作業を請け負う受託事業や、地域の子どもへの食育活動なども、当JA各部門と連携しながら取り組んで行きます。

設立にあたり、当JAから5名の職員が出向し業務を行います。

事業全体の管理を行う同社名取幸彦専務は「日頃から耕作放棄地が増えていると感じていた。管内の農業人口が減少する中、少しでも地域の発展に貢献したい」と抱負を語りました。

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