新着情報

”赤いシャインマスカット”甲斐ベリー7初出荷(23.8.10)

 

ブドウ「シャインマスカット」が消費者から多くの支持を集める中、ブドウ生産量日本一を誇る山梨県は、次に続く人気品種の開発・生育を進めています。

JA南アルプス市は8月10日、県果樹試験場が開発した赤系ブドウ「甲斐ベリー7」14㎏を初めて出荷ました。

「甲斐ベリー7」は赤系品種で特徴的なマスカット香を持つ「サニードルチェ」と「シャインマスカット」を交雑して誕生し、昨年品種登録されました。

「種なし」「皮ごと食べられる」「食味が良い」といったシャインマスカットの良さを引き継ぎ、さらに「香りの良さ」も併せ持つ、県期待の新品種です。

2023年、1軒の生産者が生育した同品種について、JAが事前に糖度調査を行い、20度近い糖度と着色が確認出来たことで、露地栽培では県内で最も早い市場出荷となりました。

生産者は「3年目の木で、昨年少し実がなったが着色があまり良くなく、今年は除袋のタイミングや散水をするなど努力して良い房が出来た。甘さと香りの強いおいしいブドウだ」と自信を見せました。

当JAでは4年前から苗木の取り扱いを始め、安定して実を付けるようになり、念願の市場出荷を迎えました。

JAはこれまでに組合員へ苗木約1,200本を供給しています。

営農経済部手塚英男次長は「他に類を見ないほど豊かな香りを持つ希少なブドウ。市場評価を期待したい」と話しました。

「甲斐ベリー7」は県オリジナル品種に登録されており、現在山梨県内のみの限定栽培品種となっています。

昨年、果樹試験場で収穫された「甲斐ベリー7」がふるさと納税返礼品となり、10〜12万円と高額な寄付金額にもかかわらず、50房が3日で完売し話題となりました。

PAGE TOP