新着情報

JAの農地中間管理機構を活用 子どもに収穫体験(23.5.31)

サクランボを収穫する子どもと手助けする美子さん

 

JA南アルプス市の農地中間管理機構を利用して農業を営む組合員が5月31日、自身の園に地元の子どもを招いて収穫体験教室を開きました。

「子ども達に園地に来てもらい自然や農業に親しんでほしい」と始めた活動が実を結びました。

南湖保育所の園児28人は、角廣志さん、美子さん夫妻の2カ所の農園でジャガイモとサクランボを収穫しました。

園児は土の中からジャガイモが出てきたり、サクランボ園で実を摘み取ったりするたびに歓声を上げて楽しんでいました。

参加した園児は「昨日は楽しみで眠れなかった。すごく楽しかった」と笑顔で話していました。

 

角夫妻は4年前に東京から南アルプス市に移住し、昨年2月から農園を借り果物、野菜を栽培しています。

高齢化や後継者不足などにより、農地を貸したい人と借りたい人の仲介をする農地中間管理機構を利用して、今までに約1.5haを借り受けました。

廣志さんは「今の子ども達は自然の中にいる機会が少ないと感じる。私達の農園に来て土に触れて、自然を知ってほしい」と話していました。

今後もサツマイモ、カボチャの収穫体験教室を検討しているという事です。

農地中間管理機構を担当している営農経済部・高野晃史室長は「夫妻の取り組みは収益目的ではなく、農地の活用方法としてとても興味深いと感じた。首都圏の家族を招待するのが目標との事なので、これからも応援していきたい」と話していました。

JA南アルプス市は管内の耕作放棄地の解消、後継者不足などの問題を解消しようと積極的に活動しています。

高野室長は令和2年4月に就任して以来、手作り掲示板を発案するなど周知活動を行い、今までに54人に11.45ha、174区画の農地を仲介しました。

高野室長は「年々荒廃農地が増えて苦労するが、管内どの畑にも農作物が実る光景を実現すべく頑張って行きたい」と話しました。

PAGE TOP