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果樹盗難を防げ 改良システム公開(23.5.10)

不審者に反応する新システムの子機を指す手塚次長

 

山梨県内では昨年、桃やブドウなど果樹の窃盗被害が相次ぎました。

JA南アルプス市は、果樹の収穫シーズンを前にした5月10日、市内のサクランボ園にて新たな果樹の盗難抑止システムを報道機関に公開しました。

新システムは本体と通信する子機とその孫機にあたるセンサー3台を組み合わせ、センサーの精度を高めた事で、守備範囲が広がり果樹園全体で侵入者を感知出来るようになりました。

取り付けたセンサーが人の熱に反応すると赤いランプが点滅し、約90デシベルを発する大音量の警告音が鳴る仕組みで、更に生産者に侵入を知らせるメールが自動で送信されます。

旧システムはセンサー1台を使い周囲を感知する仕様で、園の形状によっては付近を走る車やスプリンクラーに反応する場合がありました。

新システムはそういった誤作動の減少が期待出来ます。

当JAは、新システムの子機と孫機センサーの30セットを新たに導入。旧センサー30台と共に、サクランボ、桃、ブドウなどの収穫期に合わせて希望する組合員に有償で貸し出しをします。

また、システムを設置している園地の情報は地元警察と共有し、有事に備えます。

営農経済部の手塚英男次長は「盗難に遭った農家のがっかりした顔はもう見たくない。盗まれる被害を防ぎ、農家が安心して収穫が出来るように警察などとも連携して対策を進めたい」と話しました。

導入を検討している40代の農家は「新しいセンサーは精度が高く、安心感がある」と話しました。

当JAでは、5月下旬から果実の収穫が落ち着く10月頃まで防犯パトロールも行い、盗難被害ゼロを目指します。

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