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シャインマスカットの盗難被害防げ 今年も盗難抑止システム設置(21.8.6)

ブドウ園にセンサーを設置するJA職員

 

JA南アルプス市は8月6日、高級ブドウ「シャインマスカット」の6園地に果樹盗難抑止システムを設置しました。

前月の7月にJA櫛形支所管内では、同品種数房が何者かに持ち去られる被害が発生しています。

収穫期前の被害に当JA担当者は「ブドウは果実袋を付けていたため、品種や生長具合を確認するための行動ではないか。収穫期に再び盗みに入る可能性がある」と危機感を募らせています。

 

この日同システムを設置した園地の1つに、三恵支所管内のブドウ園があります。道路沿いですがL字型の地形で見通しが悪く、過去に盗難被害が発生しています。

園主の男性は「去年から収穫時期に設置をしている。設置後は盗られたりはしていないと思う」と話します。

 

当JAが2018年から運用する同システムは、園地に設置した赤外線センサーが侵入者を感知すると警告音と赤色灯で警告、同時に園主へメールで通知が届く仕組みです。

システム運用前は毎年50~60件の被害報告がJAに寄せられていましたが、運用後、システムを設置した園では被害はほぼなくなり、地域全体でも80%以上減少と大きな効果を上げています。

それでも当JA管内で「シャインマスカット」の盗難は発生しており、昨年は8件の被害が確認されています(いずれもシステム未設置園)。

中には一度に350~400房が被害に遭ったケースもあり、犯人は未だ見つかっていません。

 

当JAはより地域全体の抑止効果を高めるため、現在30台ある貸し出し機器の台数を増やすことを目指し、今よりもランニングコストのかからないシステムへの改良を進めています。

営農指導部手塚英男次長は「コストを抑える事はもちろん、誤作動が少なく園全体を監視出来るシステム作りを進めており、導入まであと少しの所まで来ている」と期待を込めました。

「シャインマスカット」は8月20日以降、糖度を計測しながら順次出荷が始まります。

盗難被害ゼロを目指し、当JAは対策を進めて行きます。

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