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高級スモモ「貴陽」の園に盗難抑止システム設置(21.7.6)

収穫間近のスモモ園にセンサー(中央)を設置するJA職員

 

JA南アルプス市は7月6日、高級大玉スモモ「貴陽」の収穫間近の園地に果樹盗難抑止システムを設置しました。

当JA管内では、5月~6月にサクランボの盗難が3件報告されており、今月中旬から収穫期を迎える同スモモの被害も予想され、警戒を強めています。

「貴陽」は希少性が高く、1玉300gにもなる大きさと食味の良さから、1玉1,000円~2,000円ほどで取引されることもある高級品。以前盗難被害の報告があり、毎年同システムを設置する生産者も多いということです。

同システムは、園地に設置した赤外線センサーが侵入者を感知すると警告音と赤色灯で警告、同時に園主へメールで通知が届く仕組みで、2018年から同JAが運用しています。

システム運用前は毎年数十件の果樹盗難被害の報告が同JAに寄せられていましたが、運用後システムを設置した園では被害はほぼなくなり、地域全体でも80%以上減少しました。

それでもシステムを設置していない園では毎年数件の被害が報告されており、今年6月にはサクランボの盗難事件で逮捕者が出ています。

当JAでは地域の農家が一体となってシステムを導入することで、地域全体の防犯効果を高めたい考えですが、システムの購入費や維持費の負担が大きく、貸し出せるセンサーの台数を増やす事は現状では難しいという事です。

当JAはランニングコストを抑えて台数を増やすことを目指し同システムの改良を進めると共に、高性能の防犯カメラの導入も検討しており、今月から試験的に数台を設置するとしています。

営農指導部手塚英男次長は「高級スモモ『貴陽』の収穫期に入るため、盗難抑止システムを活用し安心して出荷してもらいたい」と話しました。

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