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山高神代桜の子桜から種子採取 サクランボ台木に活用(21.6.9)

ネットの上に落ちた種子を集めるJA職員ら

 

JA南アルプス市は6月9日、日蓮宗大津山實相寺(北杜市武川町)の境内にあるエドヒガンザクラの種子採取を行いました。

實相寺は樹齢2千年とも言われる日本三大桜の1つ「山高神代桜」が有名で、国の天然記念物に指定されています。

今回はその子桜の種子を採取した。種子は当JAが奨励するサクランボの山梨県オリジナル品種「アルプス紅扇」の苗木を増産するため、サクランボの台木として使用します。

エドヒガンザクラは古木が多く、野鼠による被害が少ない事から、当JAではサクランボの台木として使用しています。

實相寺は木の本数が多く良質な種子を大量に集めることが出来るため、許可をもらいほぼ毎年採取に訪れています。

この日はJAやJA全農やまなしの職員など8人が、事前に木の下に敷いていた網の上に載った種子や、地面に落ちた種子を一合分集めました。

これは必要量の半分ほどで、6月16日に2回目の採取を行う予定です。

種子は園芸業者に栽培を委託し、接ぎ木などをして約3年後に苗木として販売する予定です。

営農指導部手塚英男次長は「苗を安価で大量生産するには野生種の台木を使用する必要があり、今後も定期的に種子の確保を行いたい」と話しました。

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