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盗難抑止装置 今年も設置始める(20.5.28)

収穫間近のサクランボ園でセンサーを設置する手塚次長

 

サクランボやブドウなど高級フルーツの産地であるJA南アルプス市管内は、毎年果実の盗難被害に悩まされてきました。

そこでJAは2018年、果樹園への不審者の侵入を感知し、サイレンなどで警告する「果樹盗難抑止システム」を取引業者と共同で開発しました。

その結果、被害件数が以前よりも70~80%以上減少するなど、成果を残しています。

同システムは園地に直径30mの範囲を360度監視することが出来る赤外線センサー機器を設置し、センサーが侵入者を感知すると警告音と赤色灯で警告、即座に園主へメール通知が届く仕組みです。

サクランボの本格的な収穫期を前にした5月28日、JA営農指導員が申し込みのあった組合員の園地を訪れ、機器の設置作業を行いました。

JAによると、今年は天候が安定しており、豊作傾向にあるということで、申し込み数も多いということです。

同システムの利用はサクランボの時期が最も多いですが、ブドウの「シャインマスカット」やスモモの「貴陽」など、高級品種の収穫期にも多く利用されています。

JA営農指導部手塚英男次長は「1年かけて栽培してきた果実の盗難は、本当に心が痛む。同システムを設置することで、1件でも盗難を減らしたい」と話していました。

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