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サクランボ「アルプス紅扇」品種登録完了 増殖へ前進(20.3.26)

アルプス紅扇の木の横で品種登録証を持つ手塚さん

 

JA南アルプス市管内で生まれたサクランボの新品種「アルプス紅扇」の品種登録が完了し、3月26日に育成者の手塚良紀さん(64)の元へ品種登録証が届きました。

「アルプス紅扇」はサクランボ生産の南限といわれ、日本一早い収穫期を迎えるこの地域の主力品種となるよう期待されています。

同品種は「紅秀峰」の芽条変異種で、「紅秀峰」よりも7~10日ほど収穫が早く、早生品種に分類されます。

「紅秀峰」と同等の優れた品種特長を持ち、手塚さんは「これだけ実が大きく、糖度が高くなるものは早生の品種ではなかなかない。色も良く、実が固く軟化しづらいため、紅秀峰同様に市場でも評価されるのではないか」と話します。

「アルプス紅扇」は手塚さんが自園の木の中から発見し、育成した品種で、2017年7月10日に品種登録出願が公開され、今年2月21日に登録されました。

南アルプス市が国内最大級の御勅使川(みだいがわ)扇状地の上にあることから、手塚さんが地名にちなんで「アルプス紅扇」と名付けました。

同品種は山梨県オリジナル品種にも選ばれており、JA全農やまなしが専用利用権を獲得、現在は県内の栽培者に限り苗木の供給を行っています。

JAは温暖化に対応出来る品種として期待しており、南アルプス市と協力して行っている果樹振興事業の奨励品種として改植、増殖を勧めています。

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