新着情報

剪定枝を炭化させ環境負荷軽減・講習会開く(22.1.21)

出来上がった炭を確認するJA職員と果実部員

 

JA南アルプス市西野果実部は1月21日、管内の果樹園にて、剪定枝を炭化させる無煙炭化器の講習会を開きました。

枝を単に焼却すると灰になり、その過程で多くのCO2が大気中に放出されますが、炭化した枝を肥料として園地に埋める事で、土中の炭素を増やす事が出来ます。

山梨県は地球温暖化に向けた国際的な考え方「4パーミル・イニシアチブ」に取り組んでおり、当JAもこれに賛同し広く同機器の活用を勧めて「脱炭素」を目指しています。

講習会には桃やサクランボ、ブドウなどの果樹を栽培する部員13人が参加しました。

県の担当職員が同機器の使い方を説明し、数か月間乾燥させた桃の剪定枝約5㎏を入れて火を付けた所、20分程でほぼ炭化しました。

参加した部員からは「多少手間はかかるが、焼却よりも煙が出なくて良い」「環境問題に取り組んでいると言う付加価値は魅力的」などの意見が上がっていました。

西野地区は管内有数の果樹地帯で、農家は冬に出る大量の剪定枝を処分する必要があり、古くから焼却処理が主流となっています。

 

当JAでは剪定枝を炭化させ処分する事のメリットとして、脱炭素に関する事の他、

①土に混ぜる事で水はけが良くなる

②土壌改良の肥料として活用出来る

③脱炭素に取り組み作られた農作物として付加価値が付く

といった点を挙げています。

また、山梨県は農業分野で地球温暖化抑制に貢献する個人・団体に独自の認証制度を設けており、当JAは昨年6月に認証を受けています。

認証を受けると農作物にロゴマークを付けて販売することが出来る為、県担当者は「ぜひ農家個人でも認証を取得して欲しい」と話していました。

PAGE TOP