ＪＡ南アルプス市豊共選所で６月１７日、桃の統一共選の開始に合わせ開所式を開き、今シーズンの桃の販売について成功を祈願しました。

今年は初出荷まで安定した天候により、一部せん孔細菌病の被害が見られたものの順調に生育が進み、品質の高い桃が出来ているということで、ＪＡでは出荷量増加に期待を寄せています。

開所式ではＪＡ中澤豊一組合長が集まった共選所職員へ「桃のせん孔細菌病の流行やコロナ感染症対策など、例年と違い難しい選果作業となることが予想されるます、熱中症に気を付けて２カ月半を乗り切って欲しい」と激励し、ＪＡ全農やまなしが販売する果汁１００％のピーチジュースで乾杯しました。

この日集荷した桃は「ちよひめ」「はなよめ」「希望」の３品種で、いずれも極早生種に分類され、小ぶりで適度な甘みがあるのが特徴です。

透過式光センサーを通し、糖度、内部障害の有無など厳しい検査を行い、約２．２ｔが各地の市場に向け出荷されました。

ＪＡは今年度、桃全体で約１，６００ｔの販売を計画しています。

ＪＡ名取肇販売部長は「ＪＡ管内で発生している桃のせん孔細菌病に感染し、病斑のある果実が持ち込まれる可能性があるので、厳しく検査していきたい」と話しました。

また、同共選所ではコロナウイルス感染症対策として、マスクの着用、出勤前の検温、アルコール消毒の徹底や、職員の間にビニールカーテンを設けることなどに取り組んでいます。