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スモモの新たな栽培技術開発へ 試験園を新設(20.4.3)

ハウスに植えた苗木を確認する中込さん(右)とJA営農指導員

 

JA南アルプス市とJA全農やまなし、明友機工の3社は、天候に左右されない果樹栽培を目指し、今春よりスモモ「皇寿」「貴陽」の試験園を新設しました。

JAの特産品である2品種のさらなる高品質化、安定生産が可能になれば、組合員の所得増大にも繋がるため、3社は同園を使い新たな栽培技術の開発に取り組みます。

「皇寿」「貴陽」は、大玉であることや食味の良さから贈答用として人気があり、市場では高値で取引されることも多い高級品種です。

しかし栽培過程において、降雨による裂果や品質低下を防ぐため、1つずつ傘かけをする必要があり労力がかかることや、同県中西部特有の強風による果実の落果などが課題となっています。

そこで3社は「山梨県域企画応援事業」の一環として、通常サクランボなどで使用する雨除けのハウス施設で栽培することを考案しました。

通常栽培と比べて品質や収穫量の変化を細かく分析するため、約3aの試験園をJA組合員中込真さん(43)の農地に新設し、3月下旬に「皇寿」7本、「貴陽」8本、計15本の苗木を植え付けました。

これにより雨、風を防ぎ、果実の落果、キズ果を大幅に軽減出来る事と、降雨による果実裂果の発生を5%以下にする事を見込んでいます。

また新施設では木の仕立て方についても、「皇寿」の生みの親である小松寿裕さんの園地を参考に、木の生長に伴いアルファベットの「Y」字の様な形に揃うように枝を誘引する「Y仕立て栽培」に試験的に取り組みます。

枝の伸びる方向を一定にすることで剪定や収穫などの作業をしやすく、省力化する狙いがあり、今後園地の状態を確認しながら普及を検討して行きます。

4月3日には、中込さんとJA営農指導員が試験園を訪れ苗木の状態を確認しました。

中込さんは「この園で良い結果が出て、スモモ栽培の選択肢の1つとなれば」と期待を寄せています。

JA営農指導部手塚英男次長は「貴陽と皇寿は、出荷にたどり着くまでの果実ロスが多く課題となっているが、同施設で風対策を行なうことで収益の向上に繋がる」と話しました。

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